志賀原発:トラブルの2号機、きょうにも稼働再開 北陸電「地元理解得た」 /石川
◇原因の触媒、交換終了
試験発電中に排ガスの水素濃度が上昇したトラブルで停止していた北陸電力の志賀原発2号機(志賀町)について、北陸電は8日、原因となった触媒(白金)の交換が終わり、今後の対応について地元の理解も得たとして、9日にも2号機の稼働を再開すると発表した。本格的な営業運転は6月になる見込み。【高橋慶浩】
http://mainichi.jp/area/ishikawa/news/20080509ddlk17040422000c.html
3月末に1年8カ月ぶりに運転再開した2号機は、発電に使った水蒸気に含まれる水素濃度が基準(2%)を超えたため、原子炉を停止。その後の調査で、3月までの停止期間中に水素と酸素を結合させる触媒が硫酸化合物で覆われたのが原因と判明、4日に触媒の交換を終えた。
県が8日に開いた原子力環境安全管理協議会で、北陸電は配管の応力計算プログラムミスや、1号機で25日に起きた水漏れと合わせ、原因と再発防止策を報告。2号機のトラブルでは、今後長期間停止する際は機器内の水分を管理すると明言。また、プログラムミスによる安全性評価にもほとんど影響がない、とした。
国の原子力安全・保安院は、いずれの報告も「妥当であり、安全性に問題ない」と評価。細川義雄・志賀町長も「7日にかけ、町として北陸電力から報告を受けたが、異論は出なかった」と述べた。協議会会長の山岸勇副知事は「安全性を最優先に取り組んでもらいたい」と注文をつけつつも「(北陸電の対応に)異論がない」と結論づけた。
これらを踏まえ、県も「対応に異論がない」として、北陸電に意向を連絡。北陸電は運転再開に向けた準備を8日夕から始めた。
◇「再開には説明不十分」県平和センターが反対声明
県平和運動センター(嶋垣利春代表)は8日、協議会での北陸電力などの説明が不十分とし、2号機の運転再開に反対する声明を出した。
抗議声明によると、排ガスの水素濃度が基準を超えたにもかかわらず、当初試験発電を続けた北陸電の姿勢を「安全軽視」と批判。「本質を隠そうとする北陸電力の体質はそのまま」としたうえで、協議会についても「チェック機能を放棄した」と厳しく非難した。
毎日新聞 2008年5月9日 地方版
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