浜岡原発1、2号機の廃炉計画を申請 中部電力
中部電力は1日、浜岡原子力発電所(静岡県御前崎市)1、2号機の廃止措置計画を経済産業省に申請した。施設内の放射性物質の除染や原子炉の解体など工程を4段階に分け、2036年度の作業完了を目指す。過去に廃炉になったのは小規模な原発のみで、国内の原発の「高齢化」が進む中、本格的な原発の廃炉が初めて動き出す。
http://www.asahi.com/national/update/0601/NGY200906010001.html?ref=rss
中電の説明によると、まず09年度からを第1段階の「解体工事準備期間」とし、燃料搬出や放射性物質の除染をする。次いで15年度から第2段階「原子炉周辺設備の解体撤去期間」。23年度からは第3段階「放射能レベルが比較的高い原子炉領域の解体撤去期間」。さらに30年度から第4段階の「建屋内の放射性物質を除去する建屋解体撤去期間」に設定した。
解体に伴って生じる廃棄物は約48万トン。大部分はコンクリートなど一般の廃棄物として処分するか、資源として再利用する。一方、低レベル放射性廃棄物は約1.7万トン(3%)と見込んでいる。処分地は未定で、原子炉領域の解体に着手するまでに決める。解体と廃棄物の処分にかかる費用は約840億円と試算している。
浜岡原発1号機(54万キロワット)は76年、2号機(84万キロワット)は78年に、それぞれ営業運転を開始した。耐震強度を高める検討を続けていたが、費用がかさむとして、中電は08年12月、2基を廃炉にして、大型の6号機を新設する置き換え(リプレース)計画を決めた。
国内の商用原発は、浜岡1、2号機を含めて55基のうち、18基が運転開始から30年を超え、「高齢化」時代を迎えつつある。過去に廃炉となったのは日本原子力発電東海原発(16.6万キロワット)のみ。日本原電敦賀1号機(35.7万キロワット)も10年に運転を終える予定だが、両者とも初期の小規模な原発。大型原発2基の同時廃炉により、新たな段階に入る。(高山裕喜)
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