玄海原発:プルサーマルを語る/1 県知事・古川康氏 /佐賀
◇「資源の有効活用、理解できる」--古川康氏(51)
これまで7回にわたり、プルサーマルをめぐる現状などを報告した。今回からは、国や県、九州電力といった事業推進側と、プルサーマルを含めた核燃料サイクルに批判的な立場を取る専門家らに登場してもらい、話を聞く。【聞き手・関谷俊介】
http://mainichi.jp/area/saga/news/20090928ddlk41040220000c.html
--06年3月に佐賀県としてプルサーマルを了承した理由は。
県が「やりたい」と言ったのではなく、国がやろうとし、それに沿って電力会社がお願いに来た。県としては、安全か、本当にやらなくてはいけないのか、という2点からチェックした。(ウラン資源を)リサイクルしないのも一つの方法だが、安全を前提に(プルサーマルで)もう一度使える燃料を使って、わが国の少ない資源を有効活用するという考え方は理解できた。
--使用済みMOX燃料について、佐賀県を含む原発立地県は今年5月、「(原発内に)長期間貯蔵され続けないよう、第二再処理工場の検討を早期に開始し、具体的な処理の方策を決定すること」と国に要望した。
CO2削減のため原発が世界的に見直され、エネルギー有効活用のため核燃料サイクルをやることを国は幾度となく確認している。スケジュールがやや遅れ気味なのは心配で、ずっと貯蔵されるのではないかと住民と同じように不安に思っている。(8月の県の協議会で)国の担当者に確認し「(使用済みMOX燃料が)永久に貯蔵されることはなく、核燃料サイクルにも変更はない」と明言してもらった。しっかりと進めてもらいたい。
--高速増殖炉もんじゅと六ケ所再処理工場が計画通り稼働していない。それぞれの必要性と将来の展望をどう見るか。
高速増殖炉に期待しているが、(もんじゅを)一日も早く稼働させるべきというより、ゆっくりと時間をかけてくれたらと思う。再処理工場は、すでに稼働しているはずのものが遅れているので、原因究明と技術開発をしっかりと行って、本格稼働に向けて努力してほしい。だが、これも遅れを取り戻すために中途半端な検証や技術で急がないでもらいたい。「(高速増殖炉や再処理工場が)遅れているから核燃料サイクルが破綻している」という指摘があるが、遅れてはいるが、進みつつある。
--福島県は01年に庁内に原子力政策について考える検討会を設置した。原子力政策を自治体レベルで論じ、国に提言することをどう考えるか。
私もかつて専門家の検討会を立ち上げようと思ったが、話を聞きたい人は国の審議会のメンバーと重なるうえ、県で国の政策の是非を検討することは適当でないと判断した。国が出したものを県民の目線でチェックしたほうが望ましいと考えた。プルサーマルでも県などが主催した討論会を公開した意味は大きい。
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