フォーラム:原発に科学史家が警鐘 「温暖化以上のリスク」--中区 /広島
◇東大大学院教授が講演
科学史家の観点から被爆65年の広島・長崎や原子力問題を見つめ直そうと、公開研究フォーラム「科学史的観点からみた原爆・原発問題」が17日、中区のグリーンアリーナであった。岡本非暴力平和研究所が主催、市民ら約30人が聴講した。
http://mainichi.jp/area/hiroshima/news/20100118ddlk34040273000c.html
講師の東京大大学院の佐々木力教授(科学史・科学哲学)は、地球温暖化が叫ばれ、原子力発電所が石油を使わないクリーンなイメージがあることを懸念。「原子力発電所では(放射性)廃棄物の長期的な処理方法がまだ分かっていない。温暖化のリスク以上に危ない」と指摘した。
国内では原子力発電について「核の平和利用▽日本は無資源▽技術水準の高さ--から容認されたが、海外では原発について市民の知識は高い。日本ではタブーのように触れられてこなかった」と評した。「原爆は20歳くらいの学生でも設計できるほどの(簡単な)技術。原爆は兵器、原発は良いという判断基準はやめて、グローバル化した人類が数百年生きる自然との関係を考える姿勢を持とう」と語った。
そのために「広島、長崎は被ばく者の医療面ではトップクラス。原爆の怖さを知らない国々に行政を挙げて発信すべきだ」と論じた。【井上梢】
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毎日新聞 2010年1月18日 地方版
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